性能を追求した青汁
研究報告によれば、肉体活動の活発な健康成人の場合は一日に三〜四個、老人の場合は一日に一個くらい食べても、まず血中コレステロール値を上げる心配はないだろうということです。
要は、バランスのとれた食生活のなかで、適度に食べているぶんには問題ないということです。
したがって、卵に対してあまり神経質になる必要はありません。
むしろ卵は、食品のなかでもとくに栄養価のすぐれた健康食品です。
良質なたんぱく質や脂肪をはじめ、各種ビタミン類、また鉄も多く含んでいます。
卵一個の栄養価は、なんと牛乳一本(二〇〇を飲むのとほぼ同じくらいといわれているのです。
もちろん値段が安いというのも大きな魅力でしょう。
こうした卵のすぐれた特性も知らず、単にコレステロールが多いというだけで食卓から消し去ってしまうのは、じつにもったいない話です。
人を判断するときと同じで、食品も広い目でもって判断してください。
牛乳を飲むとおなかをこわします。
カルシウムを牛乳以外でとる方法を教えてください。
牛乳はカルシウムを多く含んでいるうえに、手軽に摂取できるので、カルシウムの補給源として最適です。
ところが困ったことに、牛乳を飲むと、おなかが痛くなったり、下痢をしたり、腹部が張って苦しくなるなどの症状を示す人が、五人に一人くらいの割合でいるのです。
こうした人たちを乳糖不耐症といいます。
牛乳のなかには乳糖という糖分が含まれています。
本来ですと、乳糖は体内に入ると小腸にあるラクターゼという乳糖分解酵素によって分解され、腸管から吸収されます。
しかし乳糖不耐症の人の多くは、なんらかの原因で乳糖分解酵素が不足し、乳糖がうまく分解されないまま大腸に送られるので、腹痛や下痢などを引きおこすのです。
そういう人は、一回に飲む量をコップ半分くらいにして、一日数回飲むようにするとよいでしょう。
その際は、ホットミルクにして、少しずつ飲むようにしましょう。
また料理の材料として使えば下痢もしにくいので、ホワイトシチューなど、牛乳を入れる料理をつくるのもひとつの方法です。
牛乳の代わりに、チーズ、ヨーグルト、乳酸飲料、アイスクリームなどの乳製品をとるのもよいでしょう。
カルシウムを多く含む食品をあげました。
牛乳がどうしても合わない人は、そのぶん、これらの食品を積極的にとるように心がけましょう。
ヨーグルトを食べるとシワがとれるのですか。
ヨーグルトを食べたからといって、魔法のように顔のシワが消えてなくなるわけではありません。
しかしヨーグルトに含まれている乳酸菌には、若さを保つうえで、さまざまな効能があることは事実です。
そもそも乳酸菌の有効性が認められるようになったのも、ヨーグルトを日常的に食べているブルガリア地方の人々が長命であることが注目されたからです。
乳酸菌の種類は多く、人間の体内に入って生きたまま腸に達して増殖できるのは、腸管との相性がよいものだけであり、そのひとつがもうおなじみのビフィズス菌です。
ヨーグルトをとると、腸内でビフィズス菌などの善玉菌が増殖することで、悪玉菌といわれる腐敗菌の繁殖が抑えられ、腸内細菌のバランスが正常に保たれます。
さらに腸の働きを活性化し、消化・吸収を促進して、便通もよくします。
漢方では、胃腸は健康のかなめと考えられていますが、腸を健康に保つことは全身の健康にもつながるのはたしかなことです。
また乳酸菌の及ぼす影響は、腸だけにとどまりません。
乳酸菌には、生体のもつ免疫能力を高め、病原菌やガン細胞に対する抵抗力を高める作用もあるのです。
またビフィズス菌は、細胞の再生を促進して皮膚や髪の健康を保つビタミン132をはじめ、そのほかのビタミンB群やビタミンKなどを腸内で合成し、貧血や肌荒れ、出血性疾患を防ぎます。
さらに腸内がビフィズス菌優勢の状態にあると、種々の栄養成分の吸収も健全に行われます。
こうしたヨーグルトのさまざまな働きは、全身の健康を保ち、若さを維持するうえで役立つといえます。
動物性脂肪はからだによくないといいますが、魚も動物なのでは。
結論を申し上げる前に、まずは脂肪の種類について説明しましょう。
これまで、脂肪には動物性脂肪と植物性脂肪があるといわれてきました。
そして数年前までは、動物性脂肪は血中のコレステロール値を上げ、植物性脂肪はコレステロール値を下げるので、動物性脂肪は控えて植物性脂肪を多くとったほうがよいといわれていました。
しかし近年、脂肪の構成成分である脂肪酸の研究が進んだことで、脂肪は単純に動物性と植物性に分けられるものではなく、脂肪酸の性質によって次のように分類され、それぞれまったく異なる作用をもつことがわかってきたのです。
肉の脂やバターなどに多く含まれるもので、体内でコレステロールをつくる材料となり、血中のコレステロールを上げる作用があります。
では、飽和脂肪酸はからだに悪いかというと、そうではありません。
コレステロールは、細胞膜を形成したり、ビタミンDやホルモンを合成する重要な働きをもつので、飽和脂肪酸も適量はとる必要があります。
飽和脂肪酸とは逆に、血中のコレステロールを下げる作用があります。
不飽和脂肪酸は、ほかの分子や原子と比較的結合しやすいという性質をもっており、結合部分がひとつのものを単価、二つ以上のものを多価といいます。
単価不飽和脂肪酸は、オレイン酸といってオリーブ油などに多く含まれているもので、コレステロールを下げ、しかも善玉コレステロ−ルに関してはそれほど下げないということがわかってきました。
オリーブ油が健康によいと話題になったのは、こういう背景があったわけです。
多価不飽和脂肪酸は、さらに次の二種類に分けられ、それぞれ体内での生理作用はまったく異なってきます。
この脂肪酸は、イコサペンクェン酸(IP)やドコサヘキサエン酸(DH)などの総称として、いま注目されているものです。
なにやら舌がもつれそうな名前ですが、IPやDHは魚介類に多く含まれており、オットセイやアザラシなどの脂肪にも含まれているものです(余談ですが、陸に住むヘビには含まれず、海ヘビには多く含まれているとか……)。
つまり同じ動物の脂でも、魚の脂は肉の脂に含まれる脂肪とは異なるということです。
ところで、この魚の脂に多いn‐3系脂肪酸、じつはいまたいへん注目されています。
最近行われてきた多くの研究をまとめると、n‐3系脂肪酸は血栓を抑制して心筋梗塞や脳梗塞を予防するほか、高血圧、喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患、ガン、老人性痴呆症、潰瘍性大腸炎、リューマチ性関節炎なども抑制することがわかったのです。
さらにIPとDHは、生活習慣病やアレルギーなどを予防するだけでなく、脳の働きもよくするといわれています。
n−6系脂肪酸ともよばれ、植物油に多く含まれるリノール酸は、その代表的脂肪酸です。
これまで植物油はからだによいとされてきましたが、最近行われた多くの研究によると、じつはn‐6系脂肪酸をとりすぎると、逆にn‐3系脂肪酸が抑制する病気を促進することがわかってきたのです。
総合して考えると、「肉と植物油は控えて、脂身の多い魚をとる」とよいというこサンマ、サバ、イワシなど青身の魚をもっと食卓にとになります。
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